初心忘るべからず

新米システムライブラリアンの備忘録

OPAC専用端末の設定

図書館では利用者がレポートを書いたり情報検索をしたりするための利用者用端末の他に、館内の蔵書を検索するための専用の端末(以下OPAC専用端末と称する)を設置している。

 

OPAC専用端末では蔵書検索以外をさせないために、様々な制限をかけている。

まずは、ネットワーク設定。

 ・DNSを空欄にする

 ・hostsの編集:OPACサーバのみを記入

 ・(プロキシの設定を空欄にする)

 この設定をすることで他のサイトへのアクセスを防いでいる。

 

hostsと言うのは端末におけるDNSのようなもの。DNSを空欄にするとOPACにもたどり着けなくなってしまうので、端末側でIPとアドレスの対応を教えてあげる必要がある。hostsファイルは以下のフォルダに置かれている。

C:\Windows\System32\drivers\etc 

 

hostsファイルの中身は、

 IPアドレス ホスト名

で構成される。OPACにだけアクセスさせる設定としては、

 OPACサーバのIPアドレスが123.45.67.89で、

 OPACサーバのホスト名がwww.toshokan.ac.jpだった場合は、

  123.45.67.89 www.toshokan.ac.jp

この1行を書くだけで良い。IPとホスト名の間はタブかスペースで区切る。

なお、hostsファイルは管理者権限で実行する。

 

※ただし、hostsはディレクトリ単位の設定はできないので、ウェブサイトとOPACが同じサーバで動いている場合、OPACだけを見せる、ということができない。

 

この他の設定としては、

・履歴を保存しない

・パスワードを保存しない

・使用させるアプリケーションの制限

などがある。

 

※ウイルスなどでhostsが書き換えられることがあるので、ウイルス対策ソフトや環境復元機能は必須。